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小説 「八月の六日間」

2017/10/04
ときどき読み返す本の中に
北村薫さんの小説「八月の六日間」という作品があります。

 
主人公は40歳目前、文芸誌の副編集長をしている独身女性。
彼女はストレスを感じて心が擦り減った時に、
一人で何日か山に登ります。

山ではその美しさに心を躍らせ、時には恐ろしい体験をする。
様々な人と出会い心を通わせることもある。
そうして少しずつ自分を取り戻していくという物語。
   
わかりやすい文章で読みやすく、まるで自分が登山をしているような
臨場感があるのもこの作品の魅力です。
 
  
本のタイトル「八月の六日間」は、
いくつかある章の題名からつけられていていますが、
もう1つ象徴的な意味が込められているように感じます。

1年の中の何日間か、この小説の主人公のように
日常を忘れて自分が心から楽しいと感じることをする。
その象徴が“八月の六日間”であり、
それらの日々が、残りの毎日を支えてくれるのです。

ですからあなたにとっては
3月の2日間かもしれないし、9月の4日間かもしれません。
年に数日ではなく、月に数日、週に何時間でもいいでしょう。
    
遠くへ行くことや、大袈裟なことをする必要はなし。
重要なのは「自分にとって心地よい、
少しだけ特別な日々(時間)を過ごす」ということ。  
これも日常のメンタルヘルスケア方法の1つです。


ちなみに私の“八月の六日間“は

月に何度か浜辺を素足で散歩する、里山を自転車で走る、
年に数回1泊旅行へ出かける、
どこへも行けない時は、
好きな本を読んで心の旅をする、などです。


あなたにとっての“八月の六日間“は何でしょう?
意識してみてはいかがですか。


M.H.



15:12 メンタルヘルス | コメント(0) | トラックバック(0)

感情と身体

2017/06/05
ブックマークしているお気に入りのサイトがあります。
毎日、数回更新されるので、興味のある記事を読むのを楽しみにしています。

そのサイトで、感情と身体の関係について書かれているものがありました。
悲しみは肺に、不安は足腰に来るそうです。
悲しいと、息が苦しくて、胸が詰まるかんじになる
不安だと、地に足がしっかりつかず、姿勢が悪くなって足腰に来るとのこと。
お医者さんに診てもらうほどではないけれど、自分で感じる身体の不調は
感情によるものなのかな?今までの不調のとき、感情はどうだっただろう?と振り返るきっかけになりました。

ブログの担当がまわってきたのを機に調べてみました。
「怒り、イライラ(肝臓)」
「迷い、不安(胃)」
「悲しみ、さみしさ(肺)」
「ゆううつ、無気力感(心臓)」
「恐怖、おそれ(腎臓)」
という説もあるようです。

怒りは肝臓にたまりやすく、右の背中が盛り上がる
不安は胃にたまって、キリキリと痛みで訴える
などそれぞれに理由があるようです。

少し調子が良くない、と感じるくらいのうちに
自分の身体と感情に注目してみようと思いました。
諸説を知りつつ、やっぱり自分だけの感情と身体なので
私はこうなんだ、と見つけていければと思います。

MM


12:50 メンタルヘルス | コメント(0) | トラックバック(0)

片鼻呼吸

2016/11/18
心理療法には、リラックスをするため、辛さと付き合うスタンスを得るために
ヨガや瞑想と共通する要素が取り入れられることがあります。

今年度から一緒にお仕事をしているカウンセラーさんがヨガに詳しい方で
「片鼻呼吸」を教えていただきました。

右鼻で吐く→右鼻で吸う→左鼻で吐く→左鼻で吸う
という呼吸を繰り返します。
右鼻呼吸のときは指で左の鼻をふさぎ
左鼻呼吸のときは右鼻をふさぎます。
1、2、3、4で吐いて5は止めて、1、2、3、4で吸って5は止める
リズムでおこないます。

まずは自分が実践してみることが大切、と
2週間ほど一日一回ペースで2、3分間、取り組んでみました。
呼吸の最中はいつもは意識しない鼻の通りに気を向けさせられて、なんとなく落ち着きません。
呼吸を終えると、鼻のあたりがかなりスッキリとします。
しかも毎回、確実にスッキリしました。

片鼻呼吸をすると副交感神経が優位になって
リラックスができるそうです。
また、ちょっとした呼吸ですが自分が身体をコントロールする
ということが大切なのだそうです。

2週間の実践を終えての私の感想としては
手軽にスッキリする方法として
ときどき使っていけるといいかなと思っています。

MM





11:05 メンタルヘルス | コメント(0) | トラックバック(0)

困難に直面したとき

2016/10/05
“解決できそうにない大きな問題や困難に直面した時
人はどうすればよいのだろうか?“

 
これは、
先日DVDで観た映画「オデッセイ」の主題です。

アンディ・ウィアーのSF小説「火星の人」が原作のこの映画は、
火星に一人取り残されてしまったアメリカ人宇宙飛行士の、
生き延びるための孤独な奮闘を描いた作品です。
 
 
個人的な趣味としては、70年代ディスコミュージックを使った音楽が
とても良かったのでそれだけでも十分楽しめたのですが、

心理を生業とする者としては、この映画の主題に大きく肯くものがありました。
それが冒頭の“困難に直面した時に人はどうするか?”というもの。

 
これを
「困難=メンタルヘルスの問題」に置き換えてみましょう。
 

*ここから先はネタバレの可能性があります。

  
   
   
映画の中で主人公は、生き延びるためのステップは2つだと語ります。

その1、困難に直面した時は「取り組むか、諦めるか」を決める。
その2、「取り組む」と決めたら1つずつ問題を解決する。

以上、実にシンプルです。
 
 
これはメンタルヘルスの問題でも同じこと。
なぜなら全てを一度に解決することは不可能ですから。

それゆえカウンセリングでは、
相談者の方にテーブルの上に問題を並べて頂いて(イメージです)
カウンセラーと一緒に、その中から問題の優先順位や解決方法を
話し合うことがあります。
 
 
解決は焦らず、1つずつ、順番に


”あれもこれも気がかりなことが沢山あるが、どうしていいかわからない”
そんな時はこの方法を思い出して
セルフケアに役立てて頂ければと思います。


M.H.
18:28 メンタルヘルス | コメント(0) | トラックバック(0)

The guest house

2016/07/15
カウンセリングでは、問題を整理したり
問題自体の解決策を一緒に検討したりします。
また、問題が解消しにくいものなら
新しい考え方や付き合い方を見に付けることもあります。

でも、これらのどれも不可能な状況や
問題を抱えている方のコンディションがあるのも事実です。
そんなときの付き合い方として
良いものにも悪いものにも、自分のなかに居場所を用意するという方法があります。
Jalaluddin Rumiという人の詩にそのエッセンスが入っていますので
興味があれば読んでみてください。
英語の次に、日本語をのせます。

The guest house

This being human is a guest house.
Every morning a new arrival.

A joy, a depression, a meanness,
some momentary awareness comes
As an unexpected visitor.

Welcome and entertain them all!
Even if they're a crowd of sorrows,
who violently sweep your house
empty of its furniture,
still treat each guest honorably.
He may be clearing you out
for some new delight.

The dark thought, the shame, the malice,
meet them at the door laughing,
and invite them in.

Be grateful for whoever comes,
because each has been sent
as a guide from beyond.


ゲストハウス

人間であることは、ゲストハウスであること.
毎朝新しいお客が到着する.

喜び、憂鬱、意地悪な気持ち、
そのときどきの気づきが、思いがけないお客としてやってくる.

それらすべてを歓迎し、もてなしをしよう!
たとえそれが悲しみの集団で、荒々しく家中の家具を持ち去って
空っぽにしてしまったとしても、どのお客にも敬意を持って接しよう.
それは新たな喜びを迎え入れるために、
あなたを空っぽにしてくれているのかもしれない.

暗い気持ち、恥ずかしさ、悪意も、
玄関で笑いながら出迎えて招き入れよう.

訪れるものすべてに感謝しよう.
なぜなら、どれもがはるか彼方から、
あなたの人生のガイドとして送られてきたものなのだから.

MM
12:31 メンタルヘルス | コメント(0) | トラックバック(0)
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