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タロットカードとカウンセリング

2011/08/31
臨床心理士たる私自身が、カウンセラーブログという公共の場で、
タロットについて語るのも少々迷いはありますが、
友人でもありベテランのカウンセラーとして働いている方がタロットカード占いもしています。

先日、その友人にタロット占いをしてもらったのですが、それをどうしても紹介したくなりました。
自分の気持ちがなかなか言葉にならない、言葉にできないとき、つまり“につまった”とき、きっかけとして、
何気なくカードをひいてみて、そのひきあわせや偶然について、あれこれ考えてみるのも、
大切な心の遊びかもしれません。
その余裕の中に自分自身をおき、自分の心の声を聞いてみるのも悪くないと思った次第です。

ちなみに私の友人がやっているのは Oshoのトランスフォーメーション(変容)タロットというものです。
手渡された60枚のカードをよく切って3つに分け、
それをまとめてひとつに束ね、
その中からカードを5枚選ぶのです。

過去から未来への外的な自分の方向性を縦軸に、
そして今現在の内なる心の状態とこれからの心の方向性を横軸に、
そしてそれらが交わる中央に、現在の課題を示し、私たちに洞察をもたらすカードがおかれるわけです。
つまり5枚のカードが外的・内的に、過去から現在、未来というフォーメーションの中におかれるのです。
それらカードの示すメッセージをあまさずきくというものです。
clip_image002.jpg

私の場合、その中央におかれた洞察のカードは「イノセンス」でした。
イノセンスとはこの場合、樹が歌うのを聞き、石や岩に話しかける、魚が自分に応えると信じること、
つまりあらゆるものの中に神性を見つけることができるハートをもつこと、でした。
言うなれば、ばかになれ!ということでもあります。考えすぎないということかもしれません。
仏教的には空というのでしょうか。これは、最近の認知行動療法でいわれるところの、
マインドフルネスともいえるかもしれません。

自分のまわりでおきている小さな出来事にも目を向け、その出来事のつらなりの形や輪郭、
示している内容の意味をたどっていくことは、タロットカードを読むことに特化されることではありません。
自分の体験の断片を見つけてつなげ、切り捨てず形作っていくこと。
ユング心理学ではこれをコンステレーションといって重要視しました。

コンステレーションとはもともとは星座という意味です。一つ一つの星はばらばらでも、
それらをつなげていくとカシオペア座、オリオン座、北斗七星という星座があらわれ出てきます。

つなげるのは、人間の心のもつ物語性と呼べるものです。心は物語ることを求めています。
心のうちにある心模様が、外に相似形のようにあらわれ、内と外がひびきあい、心の模様が浮かびあがる、
これが物語るという行為です。それは見つけなければ、
いや見えないものを見るという気概がなければ、けっして見えてこないものです。

「大切なものは目に見えないんだよ」という、星の王子さま」のキツネの言葉を思い出しました。

T.T
11:02 メンタルヘルス | コメント(0) | トラックバック(0)
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